水素(すいそ)

こんにちは!

院長の浅野です。

すっかり暑さも本番といった感じで30度超えの日が当たり前になりました。今年は猛暑だという予想が随分前から言われていたので覚悟はしていますがこれから更に熱くなるかと思うと憂鬱です。

というわけでタイトルが 「水素」 です。

昨日のことです。商品名は言えませんが「新しいタイプのお灸」を紹介したダイレクトメールが送られてきました。

そのお灸は水素を発生し、その水素と生成時に発生させる時に発せられる熱を利用し効能を発揮するとのことでした。
「水素は炎症部に発生した悪玉活性酸素と結びつき水として体外に排出することで炎症を緩和します。」との説明文でしたが・・

とても大雑把すぎる説明です。

医師やその道の研究者が見たらどう思うでしょう?なるほどと思う人はいないと思います。

この商品に関しては科学的なエビデンスはゼロに近いと思います。

そもそも「水素で健康」的な商品に科学的な裏付けのあるものはあるのでしょうか?でたらめな化学式でお茶を濁されているばかりな気がします。

今「水素」は健康ビジネスの中では流行と言っていいと思います。

水素ビジネスにに賛同しているのは名前もきいたことのないメーカーばかりでなく、上場しているような有名メーカーさえも水素をビジネスにしています。いかにも身体に良さそうなイメージで商品展開しています。

商品説明の記載を見ると法律には触れない記載ですがいかにも健康になれます的なイラストや雰囲気のある文面が書かれています。

一流メーカーなのに呆れてしまいます。本当に良いものであれば長期戦略でテレビCMもバンバンやるでしょうがそのうち水素ブームが終わることを知っているのでしょう。いつでも撤退できるスタンスです。

こんな時に水素の名前を利用したお灸が登場です。

そうでなくても東洋医学は「気」なしでは語れず、目に見えないものを扱っています。鍼灸による痛みの鎮痛効果は科学的な裏付けは存在しますがそれでも全てプラシーボ(思い込み)だと断言する学者もいます。

鍼なんかやめなさいと言うドクターも沢山います。(私も目の前で言われたことがあります)

ですが私は鍼灸院として生計を立てております。うまくいかないこともありますが多くの鍼灸の支持者がいる事実があり私自身も患者となり鍼灸の効能を体感している訳です。なんと言われようと東洋医学の鍼灸の効能は存在すると私の身体が知っています。

しかし鍼灸っていうのは怪しいと思われがちな部分は少なからずありますだから私は鍼灸において非科学的な器具や流行りの要素は極力排除するようにしています。

東洋医学の思想がベースになりますが科学的な思考は決して忘れることなく施術にあたっています。

この商品を使っている先生で水素は関係なく単純に熱を利用しているとの方もいますのでそういう使い方なら全く良いと思います。ただ、水素の効能が・・・と言ってしまうとまずいかなと思ってしまいます。

今後このような化学的なエビデンスに乏しい物を鍼灸に取り入れたりまたは販売する先生方がいるのであれば鍼灸業界は衰退すると思います。

そうでなくても昨今、素人化の進むボディケア業界です。

鍼灸院をやっている先生たちには常に本物の治療家であってもらいたいと思っています。

古いものが最良ではなく新しいものを取り入れる思考は大切だと思いますが流行りのキーワードで安易な集客など考えるべきではありません。

プロである治療家もそうですが特別な知識のない方にも少し考えてもらいたいと思い文章にしました。

「怪しい」の多くは中学校の化学の教科書レベルで判断できるものばかりです。

今回少々説教じみたお話になりましたが・・・

すみません。